異世界トランスファ
東の城へと帰ると、お偉い方々が総出で迎えてくれた。

何故かというと。


「イザナギ様!!」

「心配しましたぞ!!イザナギ様」


とナギを心配する大臣方に囲まれた。


「明日は戴冠式なのですぞ!?何かあってはこの国は」

「大丈夫だって言ってんだろ。心配し過ぎなんだよ」


あんぐり。

私の口がぽかんと開いた。

ちょっと見なかった間にナギは立派な王族になっていた。

いや、生まれた時からなんだろうけど。


「ヒオリ様も!突然城から出て行くなんてなんて無謀な!女性だと自覚してください」


「あ、ごめんなさい・・」


ついでみたいな感じで怒られた。
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