また、どこかでオカリナを。
プロローグ
9月。
まだまだ暑くて
どうしようもなかった日。



あの日、あの時、あの場所にいなければ、
まだ、私達は出会ってなかったかもしれない。

運命かな?
運命かもね。

そんな会話をしながら、ベランダで
風に当たっていた。


恋人同士じゃない、
兄妹でもない、
そんな不思議な関係の私達。

なんとなくで出来たこの関係は
たぶん誰にも理解されないだろうけど

大事な人。
私達は、お互いが
初めての理解者だった。
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