となりのキミと
プロローグ
LINEが途切れた。
斜め後ろをこっそり見ると、そこには机に伏せてピクリともしない美晴がいた。

結局寝てるし、、

日本史の栗栖先生は、学校イチ眠たくなる授業で有名。
そもそも先生自身、教える気があるのか微妙。
ただひたすらにむかしむかしの日本について、一本調子で話しまくる。

今日こそ起きとく!

なんて美晴が言ったから、寝ないようにLINEの相手を渋々引き受けて授業受けていたのだ。

用がなくなったスマホを片付けても、栗栖先生の話は聞く気になれない。
おもむろに窓の外を眺めると、グラウンドではどこかのクラスが体育の授業をしていた。
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