君がすき
「死にたい」
この言葉に透くんは
「死にたいなんて言うな」
「生きたくても生きれずに死んでいく人に失礼だ」
「世の中には生きたくても生きれずに死んでいく人が沢山いる。今こうして依ちゃんが死にたいって言ってる今もどこかで死にたくない。生きたい。ってこの世に未練を残しながら死んでいく人達が沢山いるんだよ。
その人達に比べたら
生きていれる。
呼吸をしてる。
依ちゃんは幸せだよ。
だから死にたいなんて
言っちゃいけないんだ」
私よりも年上で
小学校6年生だった
透くん。
透くんの大人な考えに
私は胸が苦しくなった。
そして透くんの前で
初めて涙を零した。
初めて泣いた。
そんな私に透くんは
「たまには弱音を吐いても良いんだよ。涙を流しても良いんだよ。
涙を流した分.苦しんだ分.きっと強くなれるから」
そう言ったんだ。
私は声をあげて泣いた。
小さい子供のように。
透くんはいつでも
私を支えてくれたね。