最後の告白
そうして頑張った私はあっくんの母校の大学に合格した。
あっくんはとても喜んでくれて、ご褒美にドライブデートにも連れていってくれた。


大学に入学して、私はもう一度あっくんに告白した。大学生ならもう大人として扱ってもらえるかと期待して。



『莉緒、ありがとう。でもやっぱり、25のオレは18の莉緒と付き合うなんてできない。それに大学は楽しいぞ。いろんな出会いや刺激がいっぱいある。それを莉緒にも楽しんでほしいんだ』



三度目の告白の返事はこうだった。


確かに大学生は楽しかった。サークル活動も、合コンとか言うのにも参加した。
でも、私の好きのレベルはあっくんが基準で、それ以上に心揺さぶられる男性には出会わなかった。
というより、シャットアウトしていたのかもしれない。
あっくん以上の男性に出会いたくなくて。


私の10代はあっくんを好きというだけで終わったような気もする。


私には大したことではなかったけれど、やっぱり20代との壁は厚かったようで、大概、年の差カップルで変な目で見られるのは上の人だから、私はまた待つことにした。
彼と同じ場所に立てる時まで。


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