4組の恋模様
「裕太君!柚菜足ぶつけちゃったみたいなの。」

「・・・ぶつけた?」

「うん。ぶつけたの。愛花に突進する時に勢い余ってガンッって。」

「本当?」

「本当だよ!ね!愛花?」 

「本当!」

「そんな都合よく右足だけ?」

「うん。」

「・・・嘘つかれんのこまる。」

「へ?」

眉根を寄せて苦々しく言った裕太君。

「俺のせいなのに隠されるの嫌なんだけど。」

「違っ。」

「柚菜。保健室行くよ。」

「・・・嫌だ。」 

「行くよ。」

「裕太君。柚菜・・・。」

「何も言わないで。俺らの問題だから。」

「ちょっと!愛花にその言い方・・・!」
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