4組の恋模様
「そこまで・・・する必要は」

「ない。とでもおっしゃりたいんですか?愛花は傷付いた。その紛れもない事実から目を背けるんですか。」

「・・・。」

「傷付いてから誰かを守るんじゃ遅いんですよ。」

「まるで佐々木がそんな風になったという言い方だね。」

「そうですよ。私の彼氏は死にました。私は彼を支える事が出来なかったんです。遅かったんです。私が彼の気持ちに気付いたのが。」

「佐々木は・・・」

「過去。聞きたいですか?いつものメンバー以外に話すのは初めてなんですが。」

「聞きたいかな。こっち来て。カフェ行こう。」

「すいません。」

部長はアイスコーヒー。私はアイスのローズヒップティーを頼む。

「学校サボったの久しぶりです。」

「中学生以来とか?」

「はい。」

「ある意味すごいよね。」

「みたいですね。今みたいに真面目じゃなかったんです。」

「え。嘘でしょ?」

「本当ですよ。髪染めてましたし。でも口調はこれでした。」

今思い返すと部長と何でこんな話てるんだ。

不思議。

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