ネバーランドへようこそ!
「だって、ティンクは喋んないし、他の連中は僕の言うこと何でも聞いてくれるけど、逆につまんないもん」

だからってねー。

「フックは本気で怒るけど、他の連中は何をしても怒らないんだよね。何か友達って感じがしないからさ」

頬を膨らましてむすっとするピーター。

まぁ、友達が欲しかっただけのかもしれないけど、相手の話はちゃんと聞くべきよね。

「まぁ、気がすんだら帰してくれると思うから。暫くいてやってくれ」

「でも、私明日体育祭があるのよ?」

パン食い競争に参加するためだけに、特訓をしてきたんだから。

「大丈夫だ。ここで何日過ごしても、あっちでの時間は止まってるから」

何その便利な設定。

まるで二次元じゃない。

「ていうか、何でそんなこと知ってるの?」

「一回ピーターと殺し合いに近い喧嘩をして、ネバーランドから放り出されたことがあるからな」

え?じゃあその手のカギって、まさか―。

「あ、因みにこれはただのお洒落だから」

そう言ってスポーンとカギの手を外した。

……帰りたい。
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