【完】武藤くんって甘くない
「ごめんな、そんな甘いことしてあげられない」



わかってるよ…いいもん。



そう思っていたら、武藤くんに手を触られた。



ひゃっ。



驚いて手を引っ込めてしまう。



「ごめん、やだった?」



ああっ、あたしのバカ!



嫌なわけないのに。



「ううん、びっくりして…手は繋いでもいいの?」


「言葉はちょっと無理っぽいから、そのぐらいなら」


う、嬉しいよ…。


「よろしくお願いします…」


手を差し出すと、なんだか握手を求めてるみたいになってる。



「あーもう、面倒くさいな」



「え…きゃっ」


腰を軽く抱き寄せられた。


「10分だけな」


10分も!?


あたしにはそれだけで最高の時間だよ。


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