【完】武藤くんって甘くない
もちろん一度も視線は合わなかった。



…そう、あの日からあたしは、武藤くんに思いっきり避けられているの!



授業中、見ないようにしてもつい見てしまう。



話しかけるなと言われてるのに、話しかけてしまう。



それって、とっても。



「ウザ…」



ウザイみたいです。



ボソッと呟き、いつものようにイヤホンを耳に入れて机に突っ伏して寝てしまった。



はー…今日もダメかぁ。



一体どうやったら武藤くんと仲良くできるんだろ。



武藤くんが嫌がってるのはわかってる。



それでもどうしても止められない衝動。



気になるし、話しかけたくなる。



あたしってとっても諦めが悪いみたい。







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