すべては、
「こんにちは、お手紙です。」


郵便配達の男の人が笑顔で差し出した手紙を受け取る。


「ありがとうございます…」


来てくれたことに嬉しさが込み上げてくる。
けれど、後ろめたい気持ちが勝って彼の顔を見ることが出来ない。

あんなに会いたかった人なのに…



「大丈夫か?」



手紙を差し出された時の優しい声色とは違う、聞き慣れた低い声が上から降ってくる。


目頭が熱くなり、喉に溜め込んでいた気持ちが込み上げてくる。それを押さえうんうんと首を縦に降る。



「そうか。何かあったら直ぐ連絡しろ。」



そう言って、彼は去って行った。





木下さんが言う通り、旦那は私の事をどうも思ってはいない。

そして私も。







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