私の物語


「いらっしゃいませー。」

お客さんが店内に入るたび
私は声を出して言う。

ふっと時計を見るとあと30分で
仕事が終わる。

「あと少しだー…」

そう凍えてつぶやくと
隣にいた先輩の 山口司 ヤマグチツカサ が

「櫻井さん。声に出てますよ」

と、笑いながら私を見て言う。

「すいません…」
私がそう言うと、山口先輩は、接客に
ついた。

< 1 / 2 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop