剱聖伝
同じ場所を行ったり来たり

している。


《おまえ、この場所になん

の用だ》


突然の声に驚き、あたりを

見渡す。


茂みの奥から足音が聞こえ

、声の主が現れた。


《うわっ!!》


ラキはその姿をみて腰を


抜かす。その姿は


まるで動物のように全身


毛むくじゃらで、顔は狼に

似ていた。しかし、二本足

で立ち、体には薄手の衣類

を巻いているのがなんだか

違和感を覚える。


そして言葉を喋る狼男が


ラキの前に来て、持ってい

る斧を目の前に突きつけた

。


《答えろ…返答次第では…

殺す》


ラキの顔がこわばる。


《この先にある場所に住む

人に会いたいんだ…クロー

ドの知り合いがいるらしく

って……そんで、そのクロ

ードが今、危ないんだ!!…

だから…》


そこまで言うと相手の表情

を伺う…。

< 237 / 384 >

この作品をシェア

pagetop