また君に会いたい
バシッ…!

「ちょっと…痛いっ!! 離してよ!!って…
伊吹くん??」


その手を止めたのはトイレから帰ってきた伊吹だった。

「俺の彼女に何してんの?」

「いやっ…私と付き合ってほしいのに……
こんな女より私の方がっ!! 私の方がっ!!!」

この女子はこのクラスではかなりの権力者だった。
だから、女子も男子も口々に言った

「泣いた女を見捨てんのか?」

「クラス2のモテ男も大したことねぇな!」

「やっぱ裕也くんだわー」


その声をかき消すような大きな声で伊吹はこう言った。
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