自意識カジョーでアホな男の1週間
しかし、


期待というのは

得てして

裏切られるためにある。


だって

そうだろう?


華やいだキャンパスライフに

胸を弾ませて

大学に入学してきたはいいが、


泣かず飛ばずのまま

卒業しようとしている輩が

この社会にごまんといるのだよ。


冷蔵庫を開けた俺は、

一ヶ月前の





醤油



マヨネーズ

だけが

こちらを見ていること

だけ

を確認して、

嘆息をついたんだ。


「ああ、

 炭水化物が

 喰いてえんだよ、

 俺は、

 調味料なんて

 いらねえんだよ」



俺は

深夜に

獲物を求めて

森中を徘徊する

野犬のように、


狭い部屋中を歩き回った。


しかし、

俺一人しか住んでいない部屋。


ちぢれ毛などは

落ちていても、

芋などは埋まっていない。


ふと

目を上げる俺。


本棚の上に

腐ったみかんが

目に入る。


そして

その下。


!!


俺は

すごいものを

発見した。



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