強引な彼の甘い溺愛に囚われて!

他恋の行方





「おはよー」

「おはよう」


いつものように学校へと登校した。

玄関で会ったゆきのと挨拶を交わして一緒に階段を上る。

ゆきのはなんだかソワソワしているようで、なぜか私の手を握ってきた。


「ゆき、どうしたの?」

「な、なんでもない…でも、マキの手を握っていたい気分なの!」


一体どんな気分だというのだ。

変なの…と思いながら私は握られた手をブンブン振り回した。

頭の中は昨日の出来事でいっぱい。



朝、准一さんと気まずかったらどうしよう…なんて考えながら部屋を出た私。

だけど准一さんときたら、何事もなかったかのように振る舞うのだ。


華麗に朝食を作る准一さんの姿を横目で見ながら食器を準備する。

車に乗ってからも、今日の授業の話やらあの先生はどうだ、とか話をしているうちにいつもの裏門に着いたのだった。

そんな准一さんが何を考えているかわからなくて拍子抜けしてしまった私だけがぎこちなかっただろう。

そして現在に至る。
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