強引な彼の甘い溺愛に囚われて!

波乱の幕開け




暑い日差しが教室内に差し込む。

その暖かさにフッと意識を持っていかれそうになるのを必死に絶えながら、私はテストと格闘していた。

准一さんに教えてもらったことを頭の隅から引っ張り出しては、唸る。

でも教えてもらったところが問題として出ているのだから、これまた凄い。

いつもよりもシャープペンを走らせる速度が速い気がした。



ピピピッと電子音と共に私は机にシャープペンを置いた。


「そこまで!ペンを置いて後ろから回してくるように」

『終わった~!!』


試験監督の先生の言葉と同時に、クラスメート全員の心が一つとなる。

長かったテスト期間が終わりを告げ、解答用紙を前に回して机に寝そべった。

いままで以上に頑張った気がする。

むしろここの入学試験よりも頑張った。

准一さんにせっかく教えてもらったのに、点数がひどかったら顔向け出来ない。

その一心でひたすら勉強を頑張ったのだ。

HRが終わった教室、次々とクラスメートたちは出て行き、私も帰る準備を急ぐ。


「終わった終わった~やっと遊べるよ!」


ゆきのがスキップをしながら私の目の前に立った。
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