強引な彼の甘い溺愛に囚われて!
「ごめんな。俺の買い物つき合わせちゃって」
「んーん。准一さんの交友関係も知れたからなんか楽しかった」
「あいつはある意味悪友。本当タチ悪すぎ。でも俺の好みはあいつのデザインした服なんだよ」
これもそうなんだよね、って言いながら今日つけてるネックレスを私に見せる。
確かに…あのお店っぽい雰囲気だ。
「さて、次はマキの服でも見に行くか」
「え?!私はいいよ別に」
「せっかく買い物来たんだから。ほら、お店の名前見せて」
手に持っていたパンフを広げて、どれ?と聞いてくる。
促されて、こことここ…と指差して見せるとまた右手を握られた。
『────…何人の女泣かしてきてんのか』
「わっ…」
ペチンッと乾いた音が二人の間に響いた。
そう、私が准一さんの手を払ってしまった音。
准一さんも目を見開いて固まっている。
「…ごめん嫌だった?」
「あ…あの、違くて。ちょっとビックリしちゃって。ごめんなさい」