強引な彼の甘い溺愛に囚われて!
「諦めようと思ってた矢先のことだったの。前々から一度お義兄さんとは一緒に出掛けてみたいと思ってたんだけど…それで先週の土曜日に一緒にお出かけしたわけですよ」
「うんうん」
「それでその時…お互いの気持ちを確認することが出来まして…。うんっ」
「ま…まじか。良かったね、マキ」
ニッコリと微笑む美人に私も微笑み返した。
ゆきのはどちらかと言えば私の第二の保護者みたいな人だった。
友達というよりそれ以上の家族みたいなお姉さんで、だからこうやって報告出来るのはとても嬉しい。
ゆきのは私の話に終始楽しそうにワクワクと瞳を輝かせる。
「あそこ行ったよ、前に話した観覧車」
「嘘ー!いいなぁ、まだ行ってないんだよ~どうだった?」
「凄く綺麗。夜景であんなに感動するとは思わなかったよ」
「うわぁ、いいなぁいいなぁ」
夢見がちなゆきのは手を組んで私の話にうんうんと相槌を打ってくれる。
私もゆきのの話に耳を傾けながら想像に浸っていた。
そして、紅茶のお代わりを持って来ようと席を立ち、キッチンに立った時だった。