強引な彼の甘い溺愛に囚われて!

「気をつけて下さいね?バレたらどうなるかわからないんですから」

「ご忠告どーも」


心して置きます、と返す准一さんはそれでも余裕の表情を浮かべていて、一方私はすぐに不安になった。

そうだ、付き合うということはかなりのリスクがある。

学校ではほぼ会うことが無いにしろ、日常生活で気をつけなくてはいけないことが多い。

学校の生徒なんかに見られたらバレてしまう確立は大きいんだから。


「そんな不安そうな顔しなくても大丈夫だから」

「う、うん」



それからというもの、准一さんもそのままリビングにずっと居座る感じで3人での話が続く。

学校の色々な話を聞いたり、行事のこと。

今まで一緒に暮らしてきたけど、あんまり自分からそういう話を聞きたいと思わなかったせいか初めて聞くことばかりだった。

そのたび、ゆきのから「知らなかったんだ」と言われて苦笑いを零す。

しかもゆきのは理事長室に行ってみたい!なんて無茶苦茶なことを言い出すものだから驚愕したのは言うまでもない。

私だって准一さんの普段働いている場所に行ってみたい気はしていたけど…


「いいよ?2人で遊びに来るといい。忙しくない時マキの携帯に連絡入れるからさ」

「わーい!ありがとうございます」


あっさりと了承…

会いに行ってもいいんだ、理事長室へ。

少しだけ頬が緩んだ。
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