独占したい、甘々に。【完】
そして、私の目の前へとやってきた。





おっ、おっきいな…!





見上げる程の身長は180センチを超えていそうだ。





一体私と何センチ差なんだろ…





「本当に俺見ても、分かんないの?」


「えっと…はい、ごめんなさい」





男の子はやれやれと言った様子でため息をつくと、再び口を開いた。





「俺は紗雪のことずっと覚えていたのに、忘れちゃうなんて結構ショックなんだけど」





男の子は口を尖らせ、拗ねているように見えた。





そ、そんなこと言われても。

知らないものは知らないんだし…





眉を八の字にさせ、困った表情を浮かべる。
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