*続*恩返しは溺甘同居で!?~長期休暇にご用心!
6. 仲直りのやり方



 【出張が早く済んだから、夕方には帰れるよ。】
 
 

 そのメッセージに気付いたのは、早番の仕事をほぼ定時で終えて更衣室に戻った時だった。

 「えっ!!夕方って…」

 腕時計を見ると、短い針はほぼ6、長い針は今にも12にさしかかろうとしている。

 帰宅は今日夜遅くになると聞いていたから、思わぬ朗報に胸が躍った。
 「やったぁ」という声が思わず漏れて、更衣室で携帯を胸に抱いたまま喜びを噛みしめる。

 「あっ、それなら早くしなきゃっ!」

 出来ることなら、出張から帰ってきた修平さんを玄関で「おかえり」と迎えいれたい。
 今日は朝からそのつもりで心構えをしていたのだ。
 彼の帰宅がどんなに遅くなったとしても、今夜は起きて待っているつもりだった。幸い明日は遅番だ。
 
 良い意味での裏切りに心を躍らせながらも、私は一分一秒でも早く帰る為に超特急で制服を脱ぎ捨てた。


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