だから何ですか?




そんな俺をじっと探るように見つめてきていた亜豆が不意にクスリと笑って見せると。



「なんか、あの人のおかげで気分いいです」


「・・・へっ?」


「だって、勝手に頼んでもいないの私がどれだけ伊万里さんに思われてるか熱く語ってくれたんですから」


「菜緒の嫌味がこんな風に役立つとはな」


「あ、なんかムカつきました」


「何でだよ!?」


「親し気に名前呼ばれるとなんか無性に悔しいというか」



おいおい、何でいきなりそういう可愛い嫉妬見せてきやがる。


しかも若干不貞腐れた感じの口元にキュンとしてる俺は相当マズくないか?


だいたい、悔しいっていうけど・・・、



「あ~・・・凛生?」


「っ・・・・」


「ほらっ、お前下の名前で呼ぶと所かまわず赤くなるじゃねぇか」


「それは普段から伊万里さんが名前呼びするタイミングがタイミングだからでしょうっ」



まぁ、確かに・・・この反応が可愛いからついつい抱きつぶしてる時にばっか名前呼びしてるんだけどな。


ああ、もう・・・本当可愛い。


そんな事を思っていれば不意に周りがざわめき始め、意識を走らせればカウントダウンの声が徐々に大きく響き始める。


ああ、もうそんな時間なのか。と、亜豆に視線を走らせて、お互いにフッと小さく笑うと、



3、2,1・・・、

『HAPPY NEW YEAR!!』


そんな声と一気に沸いた周りを感じとりながら、



「あけましておめでとうございます」


「あけましておめでとう」


「今年も片想いに張り切りましょう」


「ははっ、なんだよそれ」


「新年の抱負です」



どんな豊富だよ。


と、心で突っ込みつつ『それでいいか』と笑顔で受け入れる。


はてさてどんな片想いに奮闘する事になるのか。


まだまだ知る由のない波瀾万丈。





~大晦日、お正月SS~ END






< 421 / 421 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:29

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

Love  Eater Ⅲ

総文字数/94,862

ファンタジー161ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
この魔女と神父 実に不器用に拗れた関係なり。 「お前は黙って俺に変態してりゃあいいんだよ」 「えっ、じゃあソルトのパンツ 盗み放題していいの!?」 「アホッ!」 ・ ・ ・ ・ ・ 「一生分くれてやる。だから毎日一枚は貸してくれ」 魔女と神父のラブバトルFINAL
Love EaterⅡ

総文字数/131,320

ファンタジー230ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
この神父、 欲求不満の狼男です。 「てっめぇぇぇ、 いい加減に観念して魔女卒しろよっ!!」 「ふっふ~嫌だよ~ん」 魔女と神父のラブバトル第二幕開戦
Love Eater

総文字数/122,245

ファンタジー216ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
この魔女、 自己陶酔激しいストーカーの上に下着泥棒の変態です 「いい加減、 素直に撃たれてくれないかな魔女子さんよ」 「嫌だよ。 当たったら魔女じゃなくなっちゃうでしょ?」 魔女と神父のラブバトル?

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop