だから何ですか?
寝不足か。
意図とせずとも込み上げた欠伸をクアッと零すと目を擦る。
そう言えば長時間パソコンに向き合い酷使した両目も目蓋を閉じれば疲労を訴え痛むほど。
目薬あったよな?と整頓されている引き出しからそれを取り出し、両目に順にさすと『あー』っと声を漏らしながら上を向いた。
射した液体が程よく眼球に広がって、染み込んだと判断すると体を起こして背伸びをする。
そうして改めて見れば自分のブース以外は人っ気はなく、もっと言えば節電明確にフロア自体明かりは落ちているきたものだ。
つまりは自分のデスクの場所だけ煌々と明かりがついていて、時間を確認すれば夜の8時ほど。
いわゆる残業タイムというこの時間で、帰り際に突如強引に押し付けられた仕事をこなしているという現状。
内容的には然程大きな仕事ではない。
美容室のDMのデザイン。
それでも仕事に手抜きをする気もなく、期限も迫っているという事だから丁度余裕のあった俺が請け負ったという話。
そうしてサクサクと進めようとパソコンの前に座ったのは夕方の5時くらいだったか。
いつもであるなら、気分が乗っている時であるなら悩むことなくさらさらとデザインが浮かび没頭するというのに。