彼氏の上手なつくりか譚





待ち合わせの駅には、2分前には着いた。


ちょっと早かったかなって思ったけど、もうすでに下村くんは来ていて、それに焦った私は小走り。


「ごめんね。待った?」


「いやいや、全然。今来たとこだし」


そう言った下村くんのグレーのTシャツは汗で所々黒くなっている。


一体どれくらい待ってくれていたんだろう。


なんか遅刻したわけでもないのに、申し訳ない気持ちになってしまう。




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