彼氏の上手なつくりか譚





私の中で、キャンプの思い出は、最悪なものとして、この先死ぬまで一生残っていくんだろうと思う。


でも、それと同時に、そんな思い出をふと思い出して、笑える日も来るんじゃないかと期待する。


期待しながら、今日を生きる。明日を今日、昨日にしていく。


そんな人生、はっきり言ってつまらない。


だからと言って、死んでしまおうなんて、もっとつまらない。


もう十分悲しんだ。反省もした。


その後は、もう忘れて前を向いていくしかない。


私のしたいことは、何も下村くんと付き合うことじゃない。彼氏を作ることだ。




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