大好きな彼は超能天気ボーイ
「さ、ほら立って。そろそろ着替えないと梨乃が風邪引く。」


「それは功もでしょ?」

そう言いながら立とうとする。


でもなかなか力が入らなくて。


「あれ、おかしいな…足が…」

「どうした?梨乃?
腰抜けたの?」


「お、おそらく…、」

痺れたみたいに体が動かない。


「はあ、仕方ないな。」


そう言って功は私に向き直って。

そして…


よいっ



私の体を軽々しく持ち上げる。

これは…お姫様抱っこかな?……はい。確かに。


< 49 / 174 >

この作品をシェア

pagetop