世界は僕らを笑っている
世界の変化
三年前

学校からの帰り道

歩く俺、九月 氷雨に声をかける女子

「お疲れ!ヒサメ!」

髪を頭の上で高く縛り

気の強そうな顔の、雲神 楓

家が近いただの幼なじみ

「ああ、お疲れカエデ」

「そういえばヒサメ
また授業中寝てたやろ!」

「寝てない」

「ウソや!
それで学年1位って世界は厳しいわ〜」

「バカとは頭の作りが違うんだよ」

「うるさい!」

「ハハッ」

そんないつもの帰り道

ゴゴゴゴゴ


「なんや?この音..地震か?」

「分からない、とにかく安全な所に..」


足を動かそうとした瞬間

地面が揺れた

激しく、強く、立ってられないぐらい

そうして

世界を変える出来事は突然起きた

なんの前触れもなく

ただただ突然に

世界が僕らを笑うように

世界の5分の1にポッカリと穴が空いたのだ
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