海くんがわたしを好きだなんてそんなことあるわけない。


「めちゃくちゃいい!!さすが海くん!!」


一発で気に入った!!

お母さんも絶対これ好き!!


わたしはルンルン気分でレジに写真たてを持っていった。


いいプレゼントが買えてよかったなぁ~!!


それからわたしたちはばいばいすることになった。


「海くん、今日はありがとう!」


「俺のほうが。マフラー気に入った」


「それならよかった!!」


わたしはおやきの入った袋から、あるものを取り出した。


「海くん、はい!これあげる!」


「えっ?」


差し出された物に、目を丸くする海くん。


「生キャラメル、すごいチラチラ見てたでしょ!」


おやきの隣に並んでいる生キャラメルをいかにも食べたそうに見ていたのだ。


こっそり買っておいた。


「い、いいの!?」


「うんっ!!」


「ありがとう」


とても嬉しそうにする彼に、わたしも自然と笑みがこぼれた。


いい一日になってよかったな。





「...幸せすぎて死ぬかと思った」

わたしとばいばいしたあと、海くんがそんなことを呟いているなんて、

わたしは知る由もない。

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