キャバクラ黒服体験…トキメキ
二章 新しい自分

優越感

家に帰ると、夜中の三時だった…
妻も起きてて、
『どやった?』
にこやかに聞いてきた…
私が他の女を口説ける男でない事は百も承知してる。だからこの職種は妻には全く問題なかったようだ…
私は今日の一部始終を説明した…
妻は
『ふーん…お疲れさん』
と、だけ言った。

私は週三日ペースでバイトに行く事にした…

一週間後、まだ、女の子とは喋れない私に笑顔でしゃべりかけてくれた子がいた…
あの茶髪の¨なみ¨だ。
開店前の待機中に
『鈴木さーん、がんばってるなぁ』とか
『何才なん、結婚は〜?』
とか、バンバン聞いてきた。
なみは店では若手の女の子のリーダー格だったので、これをきっかけに、周りにいた他の女の子も私の事をやっと覚えてくれた。
根がまじめな私は、仕事を確実にこなし、女の子に全く興味をしめさない態度に周りは評価しだしてきたみたいだった…
他の男の独身スタッフが女の子と仲良くしてるのを、うらやましく思うが、私は生活の為にバイトに来てるんだと、自分に言い聞かせていた。
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