秘密暴露アプリ~恐怖の学級崩壊~
「これ、登録するか?」


大きな声でそう聞こえて来たので視線を向けると、そこには剛と拓郎の姿があった。


2人はまた裕の机の上に座っていて、裕は教室の後方で立ったまま本を読んでいる。


それを気に留める生徒はいない。


「もちろんするだろ! 商品確認したか?」


「まだしてない」


そんな会話で、あたしは自分のスマホに視線を落とした。


登録する前にどんな商品があるのか確認できるみたいだ。


魅力的な商品を用意して、登録するように誘導しているのだろう。


どんな商品があるのか確認するだけなら問題ない。


そう思いスマホを操作しようとした、その時だった。


手の中のスマホが突然震えだし、思わず取り落としてしまいそうになった。


慌てて握りしめて画面を確認する。
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