僕らのReLIVE
僕は気迫のある投球で1人、2人と三振を取った。ツーアウトとなり、ホームラン級のファールを打たれたが、その後外野フライでアウトで相手校の攻撃を抑えることができた。
この打ち合いとなってる試合で3人で抑えたのはチームのモチベーションにとってかなり大きい。

僕はベンチへと戻り自分たちの最後の攻撃に備えていた。そこへかずやが来て

「次のラストイニング頑張ろう!全国まで後一歩だから!」

「そうだな!なんとしても勝とう!僕が必ず抑えるよ」

と、話していると

「おーい、次のバッターたくみだろ!」

「やべ!僕じゃん!急がないと!」

僕は慌てて打席へと向かったが、結果は三球三振だった。

「すまん、あとは任せた…」

「気にするなって!おれに任せとけ!」

と、今大会バッティングで注目されているかずやが言った。たしかに、今大会では1点差で勝ち進めたのもかずやのバッティングがかなり影響していた。しかも主将でもあるから期待が高まる。

かずやは打席に立ち、自分のペースで構えに入ると相手の投球を呼んでいたかのように速いスイングでボールに当て、ボールは球場に響く金属音と歓声と共に右方向のスタンドへと飛ばしたのだ。

“よっしゃー!!”

かずやのホームランでベンチは大盛り上がりだ!正直最終回での攻撃で1点入るのはでかい。

この後点数入ることはなかったが、流れは僕らの学校にある。あとは、相手の攻撃を3つのアウトで乗り切るだけ。
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