羊だって、変るんです。

杏奈の部屋を一通り見た後、ベッドに腰を下ろす。

ぼんやりと部屋を眺めていたら、階段を駆け上がる音が聞こえて来た。

「お待たせ!って待たせた所で悪いんだけど、買い物頼まれちゃったから、買出しに行って来るね!
凱はこのままゆっくりしてて!」

そう言って凱の返事を待たずに部屋を後にした。

バタバタと階段を下る音が聞こえて来て、ようやく置いて行かれた事に気付く。

『気を使われているのは分かるんだけど、一緒に居たいと思わないのかな』

凱も部屋を出て、台所に居た二人に杏奈の行き先を聞いて後を追うことにした。
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