読めない彼の愛し方
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金曜日の夜、
仕事終わりにスーパーで買い物をして
愛しい彼の家に向かう。

幸田 ののか (こうだ ののか)29歳
アラサーOL。

彼氏がいるのに崖っぷちだ。

彼がわたしと結婚のことを考えているのか、
それ以前にちゃんと好きなのか、
はたまた、わたし達はつきあっているのか、

いやいやいや、大丈夫!、なはず。


だって鍵は一応貰っている。


だけどこれも

「面倒くさい」から。

来る時間を聞いてても
そろそろだからと待ち
オートロックを解除して、鍵を開ける。
その一連の動作が面倒くさいらしい。

それなら来たい時に来ればいいって。


合鍵って響きは嬉しいけど
理由がね。
なんかもうそういう対応にも慣れたけど。



まあそれでも彼の
プライベートな空間に入れてくれるだけ
まだいい。と思うことにしている。




鍵を開け、家に入ると
まだ彼は帰っていないらしい。


今日はロールキャベツを作ろうと
張り切って来たから丁度いい。




1人黙々と調理して
空いた時間に洗濯を回して干して、


これがいつもの流れ。




ちょっと待って…
これ、一人暮らしの息子の家に来た
お母さんじゃない!?



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