俺にもっと溺れろよ。



窓から日が差して先輩を照らしてるのもあるんだと思うけど。



それ以上に眩しくて......下を向いてしまう。




「......ん」





そんな先輩のたった一言の言葉になぜか胸が高鳴った。


──ドキドキ。


自分でも意味が分からないほど心拍を上げる胸。




「な、な、名前教えてください」



どうしても、名前が知りたくて。


ここで知らなきゃダメな気がして。



わたしの顔は多分。いや、確実に赤いだろう。


きっと、こんなことを急に聞くのはおかしいと思うけど。。。



わたしの問いかけに、


「早瀬 朔」




クールに答える。


でも、そのあとに見せた早瀬先輩の笑顔が言葉に表せないほどカッコよすぎて。



わたしは、その彼の笑顔にのみ込まれてしまった。



そして、わたしは......



「好き」




自分でも、理解不明のことを言ってしまった。



「......は?」




早瀬先輩!わたしも“は?”だと思います。


とっさにでた言葉。


自分でもこの言葉をだすのを止められなかった。


初対面で“好き”と伝えるのは相当おかしいと思う。
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