俺にもっと溺れろよ。




「風ちゃんよ。


さすがに、ハードル高くないか?」





高いよ。高すぎるよ。


さすがのわたしも......ね?



「いや、あんたなら出来るよ」





バカなわたしは、親友の言葉にすぐに乗っかり、


「やっぱ、そう思う?」





先ほどと同じ返事を返してしまった。



ほんと、わたしは正真正銘のバカだと思った。











── そして、お昼休み。



わたしは、4限目のチャイムがなるとすぐ風ちゃんに頑張ります!代わりの敬礼をし早瀬先輩のもとへ向かった。




わたしは、早瀬先輩がお弁当だということは知っている。


なんで知ってるかって?

そりゃ、好きだから。


このとき、本当にわたしは思った。

わたしそろそろやばくないかと。


いや、わたしだけじゃない......みんながそう思っただろう。



2年生の教室がある4階に着くと、運がいいことに早瀬先輩の後ろ姿が見えた。


ここまで来たら誘うしかない。

1回大きく息を吸う。


「早瀬先輩!」





わたしの声が聞こえたみたいで先輩は振り返る。



「えっ、......南?」





驚いた表情でわたしを見る。


"南"って言葉を発してくれるだけでこんなにも胸が温かくなる。
< 28 / 220 >

この作品をシェア

pagetop