陽華の吸血鬼①【一人称修正ver.】【完】

「白桜様! お屋敷の中に招き入れるのは危険すぎです! 御身がどれほどの危機にさらされるか……!」

「いやお前のが危険だからな⁉ 未だにそれ持ってんのかよ! 鬼神(きしん)の名前捨てる気全然ねえだろ⁉」

「わたくしたちの大事な白桜様を御守りするためなら、今一度その名を纏うことも白桃(はくとう)姫様はお許しになられますわ……!」

「白桃様引き合いに出すな!」

黒い空気を纏う天音と、必死に抗議する黒。俺はため息をつくしかない。

ちなみに、白桃とは俺の母の名だ。

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