美男子ガイド。
「フキツな数字……あ、これ奈知も出るんだよね?」
隣の勇希に言う。
なにげにあたし知ってたし(笑)。
入場の音楽が流れて、奈知と安仁屋君、漆田君、もう一人A組のコが出てきた。
「そうやで。皆がんばれやー!!!」
まだまだテンション高い勇希が叫ぶ。
「「がんばれー!!!」」
あたしも勇希に続いて叫んだ。…あれ?なんか声が重なったような……
「ッて沙也!!!」
と礼也君!!!
「頑張って最下位にはならなかったわ」
それ頑張ったんだ(笑)…
触れないでおこう……
「れ、礼也君超凄かったね!!!もうやばかった!」
「ほんと?やった(笑)。かっこよかった?」
「うんカナリ!」
「勇美ちゃーん!!!」
抱き合うあたし達。
沙也が超冷たーい目で見てる…
「あ、なんかさ、奈知特待生席だから作戦とか出来ないや」
あたしは言った。沙也の目が怖い……
「バカ!諦めんの!?早人に言って、抜け出せられるか聞くから頑張るのよ!」
……?
「なんで高島君?」
「…だって早人も河上の特待生だもん。同じ席にいるでしょそりゃ」
「特待生…?」
高島君があ!?!?