天狗に愛されてⅡ
でも、唯一自在に扱える神力は…。
『この力は皆を苦しめちゃう…。』
神力は妖にとって毒にしかならない。
そんな力を使い続ければ皆を消し去ってしまう。
害になる妖は仕方なくても、
ここに居るのは寧ろ地を癒す妖や力が弱くて
祓い屋から逃れてきた妖達ばかり。
皆…皆すごく優しくて暖かい私の家族。
「譲葉様はなんでそんなに力を使いたいんですか??
お師匠様に守られて安全じゃないですか。」
『んー、確かにそうなんだけど…。
理由話すから小天狗ちゃんも協力して♪
光陽には絶対に内緒ね!?』
「え゛…て、手伝える範囲内でしたら…(汗)」
その答えを聞いて私は理由を話した。