忘れられない君との夏。
1日目


夏休み1日目。


「行ってきまあす…」


私の口から漏れた声は想像以上に気怠げで、さらに肩が重くなる。


ダラダラとした動きで自転車に鍵をさし、ゆっくりと漕ぎ始める。


心なしか、ペダルも重い。

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