忘れられない君との夏。


「お兄さんは、どう?」


「いやーそりゃもうしぼられましたよ、父に」


「夏目さんはおっかねえからなあ」


わははは、と笑いが起こる。


「当然ですよ、プー太郎ですからね」


私も軽く笑い飛ばしてペダルを踏む。

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