青い僕らは奇跡を抱きしめる
第三章 導くサボテン


 二学期が始まり、転校してきた俺もその学校に慣れ、周りの事がなんとなく分かるようになっていた。


 ここの中学はそんなに悪くはないと思う。


 まだ転校して数ヶ月そこそこでは、大目に見られるというのか、異物扱いがまだ抜けきらないというのか、好きにさせてくれて、とにかく自分が困るほどの不自由さはない。


 だけど伯母の家にお世話になってる居候だけに、俺が出来ることは勉強しかなかったので、それだけは気を抜けず、怠けられなかった。


 勉強というものは努力すれば分かりやすく結果に繋がって、中間テストの結果が出たときには、伯母も喜んでくれるほどの成績を収める事ができた。


 その頃になると、先生と生徒にも、勉強ができる転校生だったと知れ渡って、少しは一目置かれるようになったくらいだった。


 その陰で俺に負けた奴には面白くなかったかもしれないが、表ざたに露骨にライバル心を向ける奴もいなかったのが幸いだった。


 別にテストでいい点を取ったからって、どうするわけでもない、

 先生がクラスで俺の事を褒めても、いつものように静かに普段通りにしていた。

 でも、あまりにも無愛想でつかみどころがないため、俺の人間性の評価は低く、却ってそれが気持ち悪がられてたかもしれない。
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