天使の笑顔で【Remake】






家に帰ると




「涼君おかえりー」




は??



なんでまもりがいるんだ?



エプロンをつけて台所にいるまもり




「何してんだ?」



「いやー、涼君のご両親が旅行で居ないから
代わりに私が料理作れって涼君のお母さんに言われたんだよ」



ウキウキしながらまもりは調理しているが




「大丈夫か?まもりの料理と言えば
どろどろのコロッケに
サクサクのパスタじゃん
俺がやろうか?」


「いいの!カレーだから私が作る」




まもりは料理好きなわりに下手なんだよなー



カレーなら誰でも作れそうだからいいか



「んじゃよろしくー」




そんな会話をしていると




ブゥー!




LINEが来る




『まゆ』と書かれているLINEを急いで開く





あれから頻繁にLINEすることがあるけど




LINEでしか上手く話せないのが腹立たしい




内容は




【日曜日って動物園だよね?
何時集合だっけ?】




ほーらみろ



業務連絡みたいのしかできないからな




【10時集合だよ】





送信





はあーー




こんなLINEしたいわけじゃねーんだよなー




俺がため息混じりにケータイをいじると




「なーに涼君、ため息なんてしちゃって
まゆちゃんと何かあった?」



まもりは俺の背後に立ち両手で俺の肩に手を置いた



「何もねーってば暑苦しいな」



俺はまもりを振りほどく



「ふーーん」




そう言ってまもりはご飯を盛り付けカレーをかける




「はい召し上がれ」




ま、まもりさん




カレーってとろみあったよな?



スープみたいになってるけど大丈夫か?




「いただきます」




パク




お?




「意外といけるぞ」



「でしょー!」



うん、うまい!





やりゃあーできんだな




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