complex road
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「腹減ってきたなぁ〜」
「うん。何か食べにいこうか♪」
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二人は一つの傘の中で手をつなぎ街を歩く
相変わらず行きたい場所も食べたいものも決められない里香は宏君に任す
「おぉ、串カツ屋や☆」
宏君が見つけた高級そうな店
「串カツもいいね♪…でもここ高そうだから違うとこ行こ〜」
「なんで?ここ入ってみようや」
店の前に立ち止まる宏君
《ガラガラガ》
入り口の戸も高級感ただよってる
「いらっしゃいませ」
落ち着いた上品すぎる店内…まだ若い私達が入っていいものなのか…
案内され二人はカウンターに座る
奥に座っているお客さんも品がある感じ
まわりを見渡し里香は宏君の耳元で小声で言う…
「宏君…メニューないね」
あるのはカウンターの上に小さく置かれた[生ビール・ウーロン茶]とだけ書かれたメニューのみ