君はアイドル


「……青ちゃんまじで?」


「青、なんでそんな冷静?」


綾子までもが驚いた顔をしている。


「…え、何が?
いや、イケメンだと思うよ?
今言ったでしょ?
充分驚いたじゃん。」



ヘラッと笑う私も戸惑うみんなの様子にもう一度彼を見ると、帽子を被らず私をジッと見つめる彼と目が合う。


え、なになになに。
普通もっと驚くの?
でも友達だってイケメンだったからそれなりだと思ってるからそんな驚かないし…


「…ま、気付いてないならいいか。
青ちゃんこいつ、無理矢理連れて来られて機嫌悪いの。
ゴメンね。」


「はぁ……。」


なんか見られてるんだけど怒ってんのかな。


なんとなく前を見れなくてみんなの会話を聞いてる風を装う。





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