片想いの奇跡
5






眠れないまま午後になって、仕込みに入っているだろう時間にお店に電話した。



私はベッドに横になったままスマホを耳に充てていた。



辞めるのは確定している。でも適当な理由が思いつかないまま取り合えず今日は休みを貰おうと店長に告げた。



すると店長は予想もしてなかった事を言った。



“ヤツはもう居ないよ„



「え?どうしたんですか?」



私は思わず起き上がり、脚を胡座に組んだ。





< 42 / 45 >

この作品をシェア

pagetop