夜。〜キャバ嬢の恋〜
ゆめちゃんが来なくなってから、一ヶ月したころ


突然、私は店長に呼ばれた。
中村さんとの事がばれたのかもしれない・・・。


心臓が早鐘のようになりだした。


どうしよう・・・どうしよう・・・

そんなことしか考えられなかった。


だけど、逃げることはできない。私は店長が待つキッチンにむかった。


『お、ゆうな、おつかれ。』

いつもと変わらない様子の店長に缶コーヒーを渡され、その冷たさに少し気持ちが引き締まる。

『あの、はなしって・・・?』

『うん、まぁ、あわてるなって。最近どう?』


店長は私の気も知らず、世間話を始めた。

その話になんとなく答えながら、私は考える。











< 66 / 114 >

この作品をシェア

pagetop