好きは何色、君の色。
『ここの道、区画整理してできたばっかだから地図には載ってなかったんじゃないかな?』



「空姉ちゃん、にぃちゃん!は~や~く!!」



『私着替えないから、二人で遊んでて~』



防波堤に腰かけて、海に入って遊んでいる2人に手を振る。



「観光客いないの?」



砂浜や海にいる人は私たちしかいない。



『あそこ、あっちがメインっていうの?
観光客用に駐車場とか海の家とかあるんだけど。
こっちは車停めるところないしネットとかにもあんまり載ってなくて、知る人ぞ知る穴場スポットなの。』



もしかして指をさした方の海岸で誰かと待ち合わせしていたんじゃないかと思った。



『ゴメン、あっちに用があった?
いまから案内するよ!』



「あ、いや。
ただ散歩に来ただけだから。
ね、一緒に遊んでもいい?」



『うん、もちろん。』



ニコリと笑って返事をすると「ありがとう。」と言って私の隣に座った。
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