甘い恋は復讐の後で
　ぼんやりとベッドに寝転びながら携帯を眺めていると『相談サイト：メッセージを受信しました』と、ポップが出て驚きのあまり顔の上に携帯を落としてしまった。

「いったぁ〜。」

　鼻をさすりながらも飛び起きて確認する。

　思った通りハス様からメッセージが届いていた。

　はやる気持ちを抑えてメッセージを開けた。

【相手は悪い男ってことかな？
　心配だな。
　今すぐに飛んでいってボクがキミを守ってあげたい。

　けれど………こうも思うんだ。

　キミが選んだ人なら間違ってないって。】


　涙がこぼれた。

　会えるのならすぐに会いたいよ。
　ハス様が誰かなんてもう分からなくていい。

　ただ誰かに言って欲しかった。
　彼にも何か事情があるんだって。
　事情があるからあんなこと言ったんだって。

　ハス様に伶央さんのこと相談したい。

　けれど……伶央さんかもしれないハス様に伶央さんのことで何かメッセージを送るほど図太くはなれなかった。










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