甘い恋は復讐の後で
「あの。今度、ご飯を……ご飯を作りに行かせてください。
 それなら得意です!」

「ダメだ。
 男の家に簡単に行くって言うな。」

 頭をグリグリして、俺へ向かうまっすぐな視線を外させた。

 ご飯って何を考えてるんだか。
 下僕としてか?

 相変わらず危ういヤツ。
 前の男にも簡単に喰われちまうだろうな。

 胸の痛みを見ないようにして、
 その前に俺が喰い散らかせばいいのか。
 弄ぶんだろ。馬鹿が。
 自分自身に突っ込んで軽い笑いを吐いた。

 忠告までして兄貴面かよ。

 忌々しい顔が浮かんで……こいつの兄貴になんか死んでも勘弁だ。

 そんな苦々しい気持ちが広がった。







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